2001年5月 |
●● 芽出し直後のシドケにはくれぐれも気をつけて ●● | |
さあ、待ちに待った山菜シーズンがやってきた。自ら山に入って採ってきたものを、その日の夕飯で食べた時の充実感と満足感よ!特にホンナ(イヌドウナ)、アイコ(ミヤマイラクサ)など葉物の山菜のほろ苦さは格別で、自慢話をしながらの晩酌はついついすすんでしまう。 ボクは山菜採りの初心者だが、自分の食べたいシドケ(モミジガサ)を探し歩くことが多い。秋のキノコ採りでは「毒キノコ」という言葉が常に気になるが、春の山菜採りでは「毒」に対する注意が全くなかった。だが、ある時「シドケと猛毒のトリカブトを間違えて採り・・・」というニュースを聞いてびっくりした。 図鑑等で調べるとトリカブトの種類は実に多く、葉の形もそれぞれ微妙に違う。これなら間違えるかもしれない。県の生活環境文化部生活衛生課に聞くと「過去十年間で県内のトリカブトによる食中毒は五件。その中の三件はシドケと間違って食べたもので、一人が亡くなっています。ニリンソウ、ミツバと間違えたのがそれぞれ一件です」と教えてくれた。 山菜採りのベテランに聞くと「葉がすっかり開けば葉の形が違うのはわかるけども、芽出しの頃は注意した方がいいな 」と言う。斜面から芽を出した直後のトリカブトは確かにシドケに似ているというのだ。ベテランは色や葉の厚さで見分けるというが、ボクにはその違いがまだよくわからない。 シドケは食べたいがトリカブトは恐い。今年からは芽出し直後の小さいものは採らないで、しっかり葉の形がわかる程度に成長したもしか採らないことにした。やっぱり命が惜しいもん。 | |
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